質の高いワンコ散歩って?
お散歩の一番の目的は、ワンコさんのストレス解消でーす。
家猫でも、外にでる事が許されている猫さんは、外にでたい時に、行きたい場所に行き、帰ってきたくなったら帰ってくる。これが、本当のお散歩。最も質が高いお散歩といえるのでは?!
一般的なワンコさんの散歩
でも、ワンコさんとなるとなぜか?
飼い主が選んだ時間に、短いリードでつながれ、歩く場所も決められ、立ち止まる事も許されず・・その上、飼い主の友達に会ったりすれば、話しがおわるまで待たされ、気があわないワンコさんとも無理やり”○○ちゃんよー!挨拶しなさい”とか言われ、近づきたくないのに、無理やり近づかせられる。みたいなのが、一般的なお散歩(笑)。最近はお散歩が嫌いなワンコさんがとっても多いですが、気持ちはよく判る(笑)。猫さんのお散歩と比較してみてくださーい。
こんな方はもう1度見直してみて。楽しい・質の高いお散歩のヒント!
我が家のワンコはお散歩が嫌い
或いは
そういうお散歩を今までしてきた という方、
是非、質の高いお散歩について読み進めてください☆
どんな目的でお散歩に行きますか?
細かく言うのであれば ①運動②ストレス発散・気分転換③社会化 これらを手軽に網羅できるのがお散歩と一般的にいわれています。
でも、よーく考えてみてください。
①の運動は
成長期のワンコさんは、毎日、数分の全力疾走により、寝たきりにならないと言われており、成長期が終わったワンコさんにとっては、15分〜20分程度の有酸素運動で心を安定させるホルモンが分泌されると言われています。運動はとても大切。でも、四足の動物の全力疾走はかなり早い!我が家の3KG弱の小型犬でさえ、全力疾走についていくことは難しいし。四足の動物の有酸素運動はまた、人の全力疾走のようなもので、15分も20分も維持することは相当難しい。ので、我が家ではオンリードのお散歩で、運動欲求をみたすことは諦めています。
ドッグランに行けないときの運動欲を満たす方法
その運動欲求はドッグランや人がいない時間の海や山でのちょーロングリードで満たしたりしています。時折、お預かりさせて頂いたワンコさんで、運動欲がすごいときに使う裏技をご紹介します。簡単なので、いざというときはおためしになってみてください。リードワンコさんをつなぎ、人が中心となり、その周りをぐるぐるとワンコさんに回ってもらいます!あっという間に興奮がおさまります。
③の社会化は
ストレスフルの状態では、新しい事を受け入れるだけの余裕がありませんので、単なる我慢となり、より多くのストレスを与えることになる。ので、社会化目的の為に散歩にいく事もあまりありません。
②のストレス発散
は意識して行えば、十分に満たす事ができるようになっていきます。
ちょっと厳しいことを言ってしまえば、①も②も③も満たしてないよねーって、お散歩は普通によくよくみかけます。私だって やっていたし、恥ずかしいことではありません。だから、本当にワンコさんを家族として愛しているなら、知ってほしいです。時間があっても、意味のないお散歩をしている方もいます。たとえ、十分な時間がなくても、その中で、貴方とワンコさんにあった質の高いお散歩を見つけてください。
本当のワンコ散歩に必要なこと。
ストレス発散のため、日本という場所・時代を考え、重要視をするのは
①五感(特に嗅覚)が心地よいか?
②できる限りワンコさんに選択肢があるか?です。
触覚は一緒に裸足で歩いてみるとよくわかります。
私も一緒に裸足で走る様になった頃はどこを走っても足の触感は痛みばかりで、心地よいものではなかったですが、数週間繰り返しているうちに、砂浜や土の上はとっても心地よいと感じる様になりました。でも、アスファルトは、痛くはなくなったけど、心地よくはならないんです。裸足で歩いているワンコさんはきっと同じ事を感じてると思います。
また、心地よくないカラーや首が絞まって苦しいチョーク等も検討の余地ありです。
本当に首を絞めながらお散歩をする必要があるのかな??
嗅覚は我が家では”クンクン”というコマンドを教えています。ワンコさんのずば抜けた嗅覚を心地よくする事は、やはり、お散歩が一番適していると感じます。色々なワンコさんからのお手紙をクンクンしたり、自然の香りを嗅いで帰宅すると、とても満足気にリラックスして寝ています。視覚にばかり頼って、落ち着かないときは、”くんくんして☆”とコマンドを出したり、目を手で隠したりして、鼻を半ば強制的に使わせます。それで、心地よく落ち着いてくると、もうコマンドも手もなくても、鼻のスイッチが入るようになります。嗅覚を使って心地よいときのワンコさんは非常に安定し、体の力がぬけて、リラックスします。
先日の我が家のワンズの海散歩をご紹介します。
人は一応泳ぐ準備をして。
海に入って泳ぐも良し!波打ち際で水遊びも良し!砂浜で日向ぼっこやにおい嗅ぎも良し!
ロングリードで、ほかの方にご迷惑がかからない範囲で、今したいことをご自由にどうぞ!と
兄は夏は水泳男子ですが、この日は全く水に近づかず。日向ぼっこ。

弟は内臓が水につかるのは嫌だけど、少し水遊びな気分。


一緒にいたスタッフは名前を呼んで、呼び戻しをしたり、”走ろう!”と誘ったり。
面倒見がよいので、ついついワンコさん達を動かそうとします。
でも、こういう行動はお散歩の質を落とします(笑)!
一番の安定材料(ストレス発散)は嗅覚ですし、自分が動きたい方向に動きたいタイミングで動く事を受け入れる必要があります。自由がないと言われれば、人の言う事を聞こうとする動物。
名前を呼ばれれば、自分のやりたい事を止めて、人に指示に従ってしまう動物。
私も比較的そういう性格だったので、ちょっとワンコさん達の気持ちが判る気がします。
しかし、こういう一方通行な関係はいつか破綻がきます。
片方がいつも我慢をして、自分のやりたい事も認めてもらえないというのは。
人間関係でも同じ!ワンコさんでも同じ!
よく”年をとったら頑固になって言うことをきかなくなってきた”と伺いますが、
一方通行のコミュニケーションに、我慢の限界がきたのでは?と私は思います。
もちろん、コマンドを出せばこんな風にアジリティーだって簡単にこなすワンコ達。
”どうして、浮き輪をくぐらなきゃいけないのかな?
でも、ママが言うから、くぐりまーす!!エイヤー!!!” by sun

ワンコさんのこの特性に甘えていたら、質のよいお散歩は難しい!
”今、何したい?好きにしていーよ” そんな会話が普通にできる様になると、お散歩の質はぐぐっと上がります!!
やりたい事が満たされるから、ストレス解消になる。
ワンコさんの視線で、お散歩を見直してみたら、もっと質の高いお散歩ができます☆
最後にもう1つ。
ワンコさんは飼い主の気持ちをとても敏感に感じながら、お散歩します。
飼い主がお散歩が嫌いな人は、ワンコさんもだんだんそうなります!
ので、体調が悪い時、気分が乗らない時、嫌いな場所に無理して行くくらいなら、お散歩はお休みしたほうがいいと思います☆
質の高いワンコ散歩には、言うまでもなく、飼い主が心地良いことが大前提!!
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