春になり、フィラリア予防やワクチンのために、動物病院を受診する機会が多い季節になりました。
ついでに、血液検査も受けたほうが良いのかどうか、ご質問を頂くことが多く、まとめてみました。
血液検査でわかる事は限定的です。
まずは、我が家のsunのお話をしますね。
血液検査で全てが分かるわけではありません!
数年前の明け方に、突然嘔吐をし、バタンと倒れ、体がこわばったり、バタバタと動いたりしながら意識が朦朧とする事がありました。
胃捻転を疑い、すぐに救急病院へ搬送しました。
もともと、懐が深く、皮膚が薄くぺらぺらで、兄弟犬も
数年前に胃捻転で死亡していることから、不調の場合、胃捻転を起こしてしまう可能性が高い体質です。
しかし、救急病院で、血液検査とレントゲン・触診を行って頂き、胃捻転の疑いはほぼなしで、脳の発作であるという診断でした。
脳はMRIで検査をしないと分からないからと。
では、血液検査やレントゲン検査で何か異常が診られたのか??
答えは・・・全くの正常値でした。
発作を起こし、意識を失い倒れたとしても、血液検査では、正常値を示してしまうという事です。
つまり、血液検査に異常がないから、健康であるとは言えないです。
本当に検査が必要かどうか考えてみてください
血液を失う事は体に大きな負担となります。
また、私事で申し訳ありませんが、私は貧血の傾向があります。いつも貧血で何十年も生活をしているので、貧血の状態が普通です。
でも、血液検査で血液を人工的に採ると、検査の後はしばらく、ひどい貧血状態になります。
ワンコさんも同様に。人工的に血液をとった後は、体に大きな負担となっているはずです。
もう1つは血液検査の基準値。受診者の数値を並べて95%を基準値。その上下の5%を異常値としているそうです。日本人女性のほとんどが貧血や栄養失調といわれているみたいですが、その人たちの基準値なんですよね。。。基準値で異常がないとしても、平均的な数値というだけで、それで愛犬は健康であるとは言えません。
これは物理的な負担についてです。動物病院が苦手なワンコさんにとっては、その時間が精神的な負担にもなるでしょう。
もちろん血液検査のおかげで救われる命もあります
ただ、血液検査で発見できる病気もあります。
人と同様、ワンコさんも気軽に血液検査が受けられるようになったことで、救われている命も沢山あると思います☆本当にありがたいです☆
あとはその文明の利器の使い方です。
それを、毒にしてしまうのか?より幸せになるために使うのか??貴方次第です。
stellaのご提案は、日々、愛犬としっかりとコミュニケーションをとり、目の輝き、行動、毛艶、皮膚の状態、爪の状態・目ヤニや耳ダレ・表情・便の匂い etc
ご家庭でみられるものをしっかりとみて、対処をしてあげることが大切です。あたたかく、その愛犬があなたのご家庭にきてから一緒に過ごしてきた時間が、私たちや獣医が知らないことです。
飼い主さんいてこそのワンコさんです☆
最後に1つ。
毎日、沢山のワンコさんと触れさせて頂いて、感じる事は。
ワンコさんのストレスの一番の要因は飼い主さんのストレスではないか?と思います。
飼い主さんが、何かを不安に思いながら暮らしている。
本当はもっと愛犬のためにしてあげたいんだけど、何をしたらいいのかわからない。
でも、愛犬の事が不安で不安で仕方ない。
不安があるなら、納得がいくまでとことん行動してみたらいいと個人的には思います☆
とことんやってみて、ご納得がいく、不安がなくなって、貴方が安定すると、
愛犬も安定しますよ☆
愛犬を安心させてあげたかったら、貴方が安心しましょう!幸せと感じる行動をとりましょう☆
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