【状態】
このワンコさんはとにかく食欲旺盛で、太りすぎなことがお悩みのため、飼い主さんが早食い防止のフードボウルを使用
その後食べ方は少しゆっくりになったが、片一方だけの顎を使って食事をすることは治らず、気になっている

歪みは万病の原因である
要は使われていないとこは退化し、使われているのところは老化し壊れていく
故に病名が付かなかったとしても体にストレスがかかっていることは想像できる
対処方法をご紹介します
Step1 使いすぎている部分をマッサージして筋肉をほぐす
ただし、体の使い方を変えないとまたすぐに同じ状態に戻っていくので、体を自然に使う状態に戻す必要がある
Step2 ジャーキーのようなものをペンチなどで掴み、歯全体を使うトレーニングをする

犬の歯はそれぞれ役割があり、
食べ物を与えると、最初はそれを噛み切ろうとして中切歯を使うが、
噛み切れないと、第一大臼歯や第一小臼歯を使ってすり潰したり砕いたりして食べる
しかしいつも同じものを食べている子は、同じ歯しか使うことがなく、他の歯は退化していくので、
いつもと違う形状のものを与えることで退化してしまっている歯を使用して鍛えることができる
Step3 食べやすい食器で空腹を満たす
急いで食べられないフードボウルはやはり不自然だと思う
早食い防止のフードボウルは必要な子にとってはとても有益だが、今回のご相談者の方には、次のステップとして一旦やめることが適切です
それよりかも本人が満足するまで、食べやすい食器で空腹を満たす
例えば赤ちゃんがお腹がすいたとき、食べづらい食器で食事を与えるということは考えづらい
食べたい分だけ本人が満足いくまで与えてあげるのがごく自然である
犬は安産で多産で有名だが、例えば5頭生まれた赤ちゃんのうち、強い子だけが母犬のお乳を飲み成長し、弱い子はお乳を飲めずに亡くなる
強いものだけが生き残れるというのが本来の姿である
だから強いものは、お腹いっぱいになるまで母犬のお乳を飲み、すくすくと成長していく
しかし現代においては生まれてきた赤ちゃんすべてが生き残れるよう配慮しているのが通常である
ゆえに強い子も弱い子もお腹いっぱいお乳を飲めるということはないのではないかと思われる
またペットショップでは子犬の商品価値をあげるため、日本では小さければ小さいほど高く売れることもあり、大きくさせないために食事制限をすることが通常である
よって母犬といられる期間もお腹いっぱいできず育ち、その後ペットショップで販売される子は、お腹いっぱいご飯が食べられることは確率的に考えづらいのでワンコさんの心はいつもお腹いっぱい食べたいのに食べられないというストレスがある状態
そのワンコさんがお腹いっぱい食べたい気持ちと食べづらい食器は相反するもので、ワンコさんの欲求が満たされづらい
早いうちに対処を☆
もし肥満が気になり、お腹いっぱい食べられない欲求がずっと続いているときは、以上の3つのステップを行う期間が長期化することが予測されるので、
週に1回お腹いっぱい食べる日をつくる
月に1回お腹いっぱい食べる日をつくる 等の工夫をしていく必要があります
もしワンコさんがお腹いっぱい食べたいという欲求が無くなれば、食事を急いで一気飲みする必要もなくなり、自分が食べたいときに食べたい量を自分のペースで食べるようになります
その自然な食事方法が、片一方の歯だけを使ってとにかく急いで飲み込まなければいけないという不自然な行動を自然とやめさせていくでしょう
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