4月は平和な惑星stellaがかなり荒れます。
普段、爪切りに対して特に何も気にしていなかったワンコさんが、突然、いやいやになったり。
歯をあててきたり。ガタガタと震え出したり。
伺うと、大体、獣医で検診をうけた後だったり。
無料でできます!みたいに言われて、爪切りをしてもらったり、全身診てもらったなんて場合がほとんど。。。
大嫌いなものを少しづつでも、克服できる様にケアをしていた最中だったのに。。。
また、マイナスからのスタートと、さすがに落胆。。。
トリミング時のワンコさんの言葉
例えば、爪切りの場合のワンコさんの言葉を挙げてみまーす。
怖くないけど、習慣で体が勝手に反応。噛み付いてしまった。(慣習化)。”あーごめんなさい・・体が勝手に”
或は、”あっ これが人に対する止めての合図なんですね”
”足のあげ方がしんどいですよー”
”切った時の振動が嫌な感じー”
”保定が怖い。(拘束になっている。)”止めて!”
”怖い事やるんでしょ?”
”怖すぎて、動く事も、ボディーランゲージもでてこなかった。。。終わったんですね?生き返った気分。ブルブル”
どうでしょうか?このワンコさんの言葉が聞こえないトリマーや獣医は、全て無視。
ただ、押さえつけて爪切りをする。”いい子でしたよー。”終わり。
※全ての獣医やトリマーがワンコさんの言葉が読めない訳ではありません。中には言葉を読める方もいらっしゃいます。
ワンコさんとの信頼関係、築けていますか?
まず第一に、ワンコさんが自己主張が何もできなかったら?
爪切りをする側にしてみれば好都合かもしれませんが、動物同士の関係としては目指すべき関係ではないかな?人も心を許している人には シンドイから止めて欲しいとか。嬉しいからもっとやって欲しいとか、いいまーす。もちろん、特に何も気にならないから、ご自由にという場合もあります☆
だから飼い主さんが、”私がやると抵抗するのよー。”と、おっしゃる方がよくいらっしゃいますが、自己主張をされる貴方は、ワンコさんにとって、お話すれば理解してくれるだろうと信頼されているという証でもあります。
正しい爪切り・全てのトリミングの基本
自己主張をしっかりとさせて、その上でコミュニケーションをとっていく事です。
ワンコさんの意見A
人の意見B
じゃあ間をとってCにしよう!とか。ワンコさんの気持ちもよくわかるけど、今回はBで。とか
今回はAにしようとか
とにかく、お互いの意見を聞かないと始まりません。結果としてBになったとしても、ワンコさんの意見も聞いて、わかったよ☆でも、今回は嫌だろうけど一緒に頑張ってみよう!とコミュニケーションをとった上でBになるのと、何も聞かないでBになるのとでは、その後が、違います。
つまり、信頼関係が築かれていくのか、崩れていくのか?という事。
例えばstellaで、ワンコさんが爪切りは嫌いだからやりたくない!飼い主さんの意見はやってください。そうしたら、爪を1本ほんの少し切って、”嫌いな事、よくがんばったね!!”とコミュニケーションをとります。
そうするとワンコさんは、爪切りは嫌いだけど、この人は自分の気持ちをよく分かってくれるから、少し我慢しよう!!となっていきます。
そんな風にコツコツコツコツと積み上げてきた信頼関係も1回の異質な体験で全部崩れ落ちた〜!が〜ん!!となる事がよくあるのがこの時期。
stellaでも、決められた時間内で、ある程度飼い主さんのご希望を満たすとなると、ワンコさんがもっと変わっていく可能性はあるけど、トリマーとしてできる事はここまでかな?という限界も感じています。
そんなこんなで新コースを設けて、とにかくワンコさんの意見を聞きながら、ワンコさんのペースでしかやらない。器を広げられそうな部分をどんどん広げていく事に重点をおいたオリジナルの新トリミングコースを設定します。
ちょっと話はそれましたが。。。
ご自身ワンコさんを守れるのは貴方しかいません!
stellaはお手伝いはできますが、24時間見守る事はできませんので、どんな事がワンコさんのトラウマになるのか?どんな事をワンコさんはしんどいと感じているのか?ワンコさんの言葉を聞きましょう!
そして、ワンコさんのどんなシンドイ状況でも乗り越えたい!と奮い立たせる事ができるのは一体誰か?考えてみてください。
最後にもう1つ。
ワンコさんとトリマーがどれだけ強い信頼関係で結ばれるか?はあまり飼い主さんの幸せに貢献しません。失敗の体験も成功の体験もしながら、1つ1つ飼い主さんとワンコさんが信頼関係を築いていく事が、ワンコさんと暮らすという事。
コメントを残す